歯内療法(根管治療)
歯内療法とは、文字通り歯の内部の治療を言います。 広く言えば、歯の治療全般が含まれますが、通常は、 根管(歯の根)に関した治療を、歯内療法と呼んでいます。
当院では、大学病院に在籍する歯内療法の専門医が治療を行います。
1歯 55,000円 (担当医が必要と認めた場合、もしくは症例によっては保険診療適用いたします。)
根管治療が必要なのは?
虫歯が深く、根管まで達している場合
根管には、神経や血管(歯髄と呼ばれる)が通っているのですが、虫歯が根管まで達し、歯髄が炎症を起こした場合、根管治療が必要となります。
虫歯の状態 | 痛み | 治療法 | |
---|---|---|---|
C0 | 初期虫歯 | 無し | フッ素で再石灰化が可能 |
C1 | エナメル質だけ穴が空いた状態 | 無し | 削って詰め物をする |
C2 | 象牙質に達した虫歯 | しみる | 麻酔をして削り、かぶせ物をする |
C3 | 神経まで虫歯が達し、歯髄炎を起こした状態 | 激痛 | 根管治療が必要 |
C4 | 炎症が進み、神経が死んでしまった状態(歯根の奥に膿が溜まることもある) | 軽減 |
C4は、神経が死んでしまった状態なので、今までの激痛が軽減します。そのため、治療へ来ない患者さんもいらっしゃいますが、放置すると炎症がさらに広がり、虫歯菌が血管を通って心臓や腎臓をの病気を引き起こすこともありますので、必ず治療してください。
歯肉腫脹(歯茎が腫れている)場合
歯茎の腫れは、過去に治療をしてかぶせ物をしてある歯の内部が再度炎症を起こして膿が溜まっている場合が多いです。
一度かぶせ物を外して、根管治療をやり直す必要があります。
根管治療の流れ
![]() |
![]() |
マイクロスコープ、CT、レントゲンを用いて、症状をしっかりと把握します。 |
![]() |
![]() |
歯を削り、かぶせ物がある場合は除去します。 |
![]() |
![]() |
炎症を起こした歯髄を取り除きます。歯根の形はそれぞれ違うので、マイクロスコープで確認しながら細心の注意を払って行います。 |
![]() |
![]() |
根管を洗浄し、消毒液を入れて仮の蓋をします。この行程を、数回行い、できる限り根管をキレイにしていきます。 |
![]() |
![]() |
根管がキレイになったら、空になった根管部分に樹脂製の詰め物をし、歯の土台を作ります。 |
![]() |
![]() |
しっかりと土台が出来たら、かぶせ物をします。 |
マイクロスコープでの治療

根管は、歯の奥の細い部分なので、肉眼ではしっかりと見ることが非常に困難です。
さらに、根管はとてももろいので繊細な作業が求められます。
当院では、根管治療専門のスタッフが、マイクロスコープ(顕微鏡)を使用して治療にあたります。
できる限り自分の歯の寿命をのばすような治療をいたします。