歯周病治療

歯周病は、日本人が歯を失う原因第1位であることをご存じでしょうか？
歯周病は「国民病」とも呼ばれており、30代以上の3人に2人が歯周病になっているといわれています。

しかし、歯周病は初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、知らず知らずのうちに進んでしてしまっていることも多く、気づいたときにはかなり進行している場合もあります。

大切な歯を歯周病で失わないためにも、「予防治療」「早期発見・早期治療」が大切です。

歯周病治療でもっとも大切なことは「患者様ご自身による毎日の丁寧なブラッシング」です。
もちろん、歯科医院での歯石取りも重要ですが、それ以上に、毎日のセルフケアで歯に付着するプラークをしっかりと除去することが大切です。

また、タバコを吸われる方は、禁煙することをおすすめします。
喫煙習慣があると、血液の流れが悪くなる場合や傷の治りが遅くなるため、歯周病治療の妨げとなる可能性があります。

歯周病の原因は「歯垢（プラーク）」です。
プラークは歯の表面に付着した細菌の塊で、白っぽくねばねばとしていることが特徴で、歯垢を取り除かなければ歯周病は進行してしまいます。

歯周病の治療で大切なのが「歯周基本治療」です。
歯周基本治療には、患者様自身が行うセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケアの両方があります。

●歯周病の治療

歯周病は、細菌の感染が原因で引き起こされる病気です。
細菌が塊になったものが「歯垢」で、歯垢が石灰化して石のように硬くなってしまったものを「歯石」と呼びます。

歯周病の治療では、「歯周病菌の巣」の原因となる歯周ポケットや歯垢・歯石を除去しなければなりません。
これを、「歯周基本治療」と呼びます。

歯周基本治療は、歯科医院で歯に付着した歯垢や歯石を除去する（プロフェッショナルケア）だけでなく、患者様ご自身のセルフケア（歯磨き）も含まれます。

●歯周外科治療

歯周外科治療は、中程度～重度に進んだ歯周病に対して行う外科処置です。
歯周基本治療だけでは取り除くことが難しい汚れを、歯ぐきを切開して除去していきます。

治療後は再検査を行い、歯ぐきの状態が改善されたことを確認しメンテナンスに移行します。
しかし、改善されていなかった場合は、治るまで治療と検査を繰り返し行っていきます。

・歯ぐきが健康になったと実感することができる
・健康な歯と歯ぐきでおいしく食事ができるようになる
・毎日の歯磨きを意識して行うようになる
・口臭の改善が期待できる
・全身疾患のリスクを減らす
・歯ぐきからの出血やお口の中のねばつきが改善される

・治療後にしみる症状が出る場合がある
・治療後に歯ぐきが下がり、歯が長く見える可能性がある
・歯周病治療は時間がかかる

歯周病は一度治療をしたとしても、再発しやすい病気です。
そのため、治療後は毎日の丁寧なセルフケアはもちろん、定期的に歯科医院を受診し、お口の状態の確認やクリーニングを受けることが大切です。

歯周病の原因は、歯の表面に付着した「歯垢」です。
歯垢は細菌の塊であるため、しっかりと取り除かなければ、歯周病は進行してしまいます。

歯垢が歯の表面に付着してから時間がたつと、唾液の作用により石灰化し、歯石になります。
歯石は非常に硬く、歯ブラシだけでは取り除くことができません。

そのため、歯垢が石灰化して硬くなる前に、歯ブラシで除去することが大切です。
毎日のセルフケアで、意識して磨いたほうがよい部分をご紹介します。

●セルフケアで気をつけて磨くところ

・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの境目
・奥歯の溝の部分

●歯の磨き方のポイント

・鏡を見て毛先があたっているか確認しながら磨く
・歯ブラシは大きく動かさず、小さく細かく動かす
・歯を磨くときは、ゴシゴシと力を入れすぎない
・就寝中はお口の中の細菌が増加するため、寝る前は丁寧に磨く