いびき・
睡眠時無呼吸症候群
Sleep apnea syndrome
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の呼吸を助けるマウスピースを装着することにより改善が見込めます。また当院には、無呼吸症候群の治療の専門医が在籍しております。
まずは、当院を受診していただき、耳鼻咽喉科や内科、呼吸器科をご紹介させていただきます。その上で連携を取り、治療を行っていきます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea syndrome の頭文字をとってSASとも言う)は、
一晩7時間の睡眠中に10秒以上の呼吸停止が30回以上認められるか
1時間当たりの睡眠中に5回以上呼吸停止があるもの
と定義されています。
しっかり寝ているつもりでも、眠りが浅いため、昼間に眠くなったり、集中力がなくなり仕事が手につかなかったりします。運転中の眠気など、日常生活に支障が出ることも多くなります。
また、慢性的ないびきや睡眠中の無呼吸状態が続くと、高血圧や心疾患、脳梗塞などを引き起こしたり、記憶や思考が低下すると言われ、重度の睡眠時無呼吸症候群になると約7、8年での死亡確率が約40%になるとも言われています。
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群の原因は、大きく2つに分けられます。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群
舌の根もと(舌根)が気道に落ち込んだり、扁桃腺肥大で気道が閉塞したりすることによって起こります。
肥満によって気道が狭くなって起こる場合も多いので、日常生活の見直しも大切です。
中枢性睡眠時無呼吸症候群
呼吸中枢機能の低下によって起こります。(口腔内装置治療の適応にはなりません。)
睡眠時無呼吸症候群の治療法
閉塞性睡眠時無呼吸の主な治療法は、下記の3つです。
当院では、マウスピース治療に対応しております。
CPAP治療
閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。
機械で圧力をかけた空気を鼻から気道(空気の通り道)に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。
マウスピース治療(スリープスプリント) 当院で作成できます!
軽度の閉塞性睡眠時無呼吸タイプに比較的効果が見られやすい治療法です。スリープスプリントとも言われます。
下あごを上あごよりも前方に出すように固定するマウスピースを装着することで、上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぐ治療方法です。
マウスピースを製作する歯科医には、SASについての知識と、マウスピースや口腔内装置作製の実績が必要となります。
外科的手術
アデノイドや扁桃肥大などの場合は、摘出手術を行うことがあります。
当院でのマウスピース製作
マウスピースの作成の際は、医師の診断結果が必要です。
医師と歯科医とが連携して、製作、治療、経過観察を行います。
※医師の指導の下でのマウスピース製作は保険適用となります。
マウスピースの製作の前に、口腔内の状態を診させていただき、不正歯列や顎関節症、歯周病の状態によっては、マウスピースでの治療の前に優先して歯科治療を実施する場合があります。