レーザー無痛治療に対する誤解
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このブログは2004年から20年近く書き続けてきたものを、抜粋してまとめたもののひとつです。
ご参考までにお読みください。
当院にはレーザー歯科治療機器があります。
レーザーにはいくつかの利便性がありますが、中でも「無痛治療が出来る!」という評判が患者さんの間で広まっているようです。
確かにレーザーには麻酔効果があります。ただし、当然レーザーによって治療効果が得られる症例や症状に限ります。
すべての歯科の病気に万能なわけではないのです。
(私が患者さんから聞いた限りでは、レーザーで出来る治療を勘違いされている方も中にはいらっしゃいます)
レーザーには「無痛である」ということ以外に、「初期の虫歯や知覚過敏などに有効である」という優れた作用があるのです。
現在の歯科治療における「無痛」の実現は、やはり麻酔を十分に効果的に利用することに尽きます。
何度もこのコラムで書きましたが、麻酔薬は近年大変よく効くようになり、また針も非常に細くなりました。また電動の力で麻酔薬を一定の圧力で注入することが可能なので、本当に思ったほど痛みは無いのです。
レーザーの良さを生かした、適切な治療を受けられることをお勧めします。